ワンちゃんを最初に家族に向かえた際、皆さん、何をご用意されますか?
多くの方は子犬を迎えるケースが多いかと思いますが、最近では保護された成犬のワンちゃんやある程度年齢を重ねたシニア犬を新たに家族に迎える方も増えてきたように思います。
いずれにしてもワンちゃんを初めて家族に向かれる際には、概ね以下のようなペット用品をご準備されるのではないでしょうか?
首輪にリード、フードとご飯を食べる際の食器、ワンちゃんが休むためのクレートやサークル、トイレのためのトイレシートやワンちゃんのためのおもちゃなど、ワンちゃんが生活する上で必要となる生活用品を真っ先にご用意されるのではないでしょうか。
これらの生活用品を準備した上でワンちゃんを家族として迎え、新しい生活がスタートします。
新しい生活がスタートすると、次に考えなければならないのが家庭の中での生活ルールや散歩や一緒にお出かけした際に必要となる社会性を身に付けるための社会化教育用です。
特に社会性がまだ身に付いていない子犬の場合には、これから10年以上生活を共にし、飼い主さんと共にワンちゃんが幸せに暮らしていくためには必ず何らかの社会化教育が必要になります。
ワンちゃんの社会化教育自体は、専門のドッグトレーナーさんに指導していただく方が多いかと思いますが、最近はしつけに関する色んな本やインターネット動画などを参考にしながら、飼い主さん自身が独自に社会化教育を実践される方も少なくないかと思います。
そんな時、必要になってくるのが社会化教育のためのトレーニング用品です。
トレーニング用品と云っても最近は色んなモノがあり、どれを用意したら良いのか悩んでしまいますが、ワンちゃんに対する社会化教育と云う意味では、”おやつ”、”トリーツポーチ”、”ロングリード”の3点を最初にご用意いただくのが良いかと思います。
ワンちゃんに対する社会化教育が進んでいる欧米では、大半の方がこれらのトレーニング用品を生活用品と一緒に購入されているようです。
おやつはワンちゃんへのご褒美であり、ワンちゃんと一緒にトレーニングする際のワンちゃん自身のモチベーターになります。ワンちゃんの好きなおやつであることは当然ですが、トレーニング内容によってはおやつを使い分ける場合もありますので、一つではなく複数のおやつ(当然どのおやつもワンちゃんが好きなモノでなければなりません)を用意されることをおすすめします。
また、これらのおやつはワンちゃんの好みに併せて一番好きなおやつ、二番目に好きなおやつ、三番目・・・と云った具合にランキングしておくとより効果的に使う事ができます。
ロングリードは長さが3m~10m程の長いリードで、呼び戻しのトレーニングに必要なります。社会化教育の第一歩となる「呼ばれたらちゃんと飼い主さんに戻ってくる」と云う事を教える際に使います。
欧米では犬を飼う際に普通のリード(長さ120~150cm)とロングリードも一緒に用意される方が多いのですが日本ではお持ちになっている方は少ないと思います。
ロングリードにも長さや素材などの違いによって色んな種類があります。どれを買えばよいのか悩んでしましますが、ここ数年多くの方が愛用されている「フレキシリード」と呼ばれる伸縮リードをロングリード代わりとして活用することも可能です。
ここまで話が長くなってしまいましたが、今回取り上げるのは「トリーツポーチ」です。
トリーツポーチもロングリード同様に欧米での利用率は高いのですが、日本では活用されている方が少ないように感じます。そこで今回はイードッグラーニングで販売している3タイプのトリーツポーチとその活用法をご紹介したいと思います。
マルチポケットタイプ:DG トレーニングトリーツポーチ
トリーツポーチの多くは、シングルポケットなのですが、このマルチポケットタイプの「DG トレーニングトリーツポーチ」はポケット内部にもう一つ別のポケットがあり、二種類のおやつを収納できるようになっています。
ワンちゃんが大好きなおやつを二種類収納できることで、例えば”お座り”の練習を行う際に、座ると云う行動の理解を求める際に使うおやつと、座ると同時に座った状態でしばらく待つ事を教える際に使うおやつを変えることが可能です。
座って待つことを教える際に使用するおやつは、座った際に貰えるおやつよりランキング上位のおやつを使うことで、”座る”と云う行動と”座って待つ”と云う行動の違いをより理解し易くでき、座るだけでなく座って待つことに対するモチベーションを高めてあげることができます。
ワンちゃんの社会化教育(人も同じだと思いますが)においては、要求された行動に対してより深く理解し、即座に行動することが求められます。そのためには段階的なトレーニングが効果的です。まずは座ることを理解し、その後、座って待つことを理解し、最後にはどんな時や場所であっても、”座れ”と云う事は”座って待つ”と云うようにステップアップすることでより深く理解し、行動してもらう必要があります。
このようは同時にステップアップ的なトレーニングを行う際には、複数のおやつを使い分けた方が効果的な場合があり、マルチポケットタイプのトリーツポーチは大変便利です。
また、「DG トレーニングトリーツポーチ」においては、マジックテープ式のフロントポケットや小物を収容できるフック付きのサイドポケット、貴重品を収納できるジッパー式のポケットも付いていますので、ワンちゃんのお散歩やワンちゃんとのお出かけの際にも活用できるトリーツポーチです。
普段の散歩やワンちゃんとのお出かけの際にも、飼い主さんと一緒に歩いたり、座って待ったり、伏せて待ったり、呼ばれたらちゃんと戻ってくることが出来なければ安心して外出することができません。
誘惑や刺激が多い屋外でワンちゃんが正しく行動できた場合には、すかさず褒めながらおやつを与える事でワンちゃんにとってのお散歩はとても楽しく、安心なものになります。
シングルポケットタイプ:DG T&T トリーツポーチ
一般的なシングルポケットタイプのトリーツポーチです。「DG トレーニングトリーツポーチ」に比べてやや小ぶりですが、間口はマグネット式で開閉し易く、間口も広めに作ってあります。ポーチを付けてる人にもワンちゃんにも邪魔にならない小ぶりで使い易いのが特徴的です。
シングルポケットタイプのトリーツポーチは、複数のおやつを使うことなくより多くの回数を必要とするトレーニングにおすすめです。
人に付いて歩く脚側歩行のトレーニングやバランスボールを使ったヘルスケアトレーニングなど、ワンちゃんと一緒に動きながらおやつを与えたい場合などは、小ぶりのトリーツポーチの方が扱い易いかも知れません。
また、「DG T&T トリーツポーチ」もマジックテープ式のフロントポケットと貴重品を収納できるジッパー式のポケットも付いています。
特徴的なトリーツポーチ:クイックポケット
「クイックポケット」はドッグトレーナーさんが監修したトリーツポーチでポーチの開閉部が特徴的です。開閉部分が一般的なマグネットタイプではなく、金属のバネ式になっており、ポケットを開く際にはフックに指をかけて開きます。
これは、トレーニングする際にマグネット式だとポーチの間口が勝手に開いておやつがこぼれ落ちたりしないように開閉部をより強固に作ってあります。それによっておやつ以外にもボール等のちょっと重たいものをトリーツポーチに入れても勝手に口が開いてこぼれ落ちることはありません。
ポケット自体はシングルポケットですので、複数のおやつを使うことなくより多くの回数を必要とするトレーニングに向いています。
また、勝手に開いたりしませんので、しゃがむことの多い小型犬やワンちゃんと一緒に動く事の多い子犬とのトレーニング、オビディエンスやドッグアジリティなどおやつ以外にボールを使ったトレーニングなどにも活用できるトリーツポーチです。
ただ、開閉部分をより強固にしたために開けるのに多少のコツが必要です。女性の方にはやや硬すぎるかも知れません。実際に硬すぎて使いづらいと云ったご意見もいただいておりますので、この点については、強度を保ちながら誰でも簡単に開けることが出来るようにメーカーの方に改良をお願いしています。
今回ご紹介したトリーツポーチ以外にも沢山のトリーツポーチがあります。お近くのペット用品店やネットショップでも沢山のトリーツポーチが販売されていますので、それぞれのワンちゃんとのトレーニング内容や好みに併せてお選びいただけるかと思います。
社会化教育に限らずワンちゃんとのトレーニングにおいて、トリーツポーチは色んなシーンで活用できる必須アイテムだと思っています。ワンちゃんとのトレーニングを通して飼い主さんと今以上のよい関係性を作るためにも活用できるトレーニングアイテムではないでしょうか!?
この機会に、是非一度使ってみてはいかがでしょうか!?
つづく・・・