2015年7月19日(日)、神戸にて「バランスボールトレーニングセミナー in 神戸」をNPO法人ワンズサポート様のご協力の元に開催いたしました。
今回のセミナーは、ドッグアジリティを楽しまれている飼い主様を中心に多くの方にご参加いただき、バランスボールを使って体幹や筋力アップ、バランス力や柔軟性を向上させるためのトレーニング方法などをご紹介させていただきました。
※ドッグアジリティのご紹介
犬とハンドラー(指導手)がペアとなり行われる障害物を使ったドッグスポーツです。ジャンプ障害やトンネル障害、コンタクト障害などが設置されたコースをハンドラーが犬に指示を出しながら決められた順番通りにコースを駆け抜けます。ミスなくより速いタイムでコースを走ったペアが上位となる競技で世界40ヶ国以上の国と地域で楽しまれているドッグスポーツです。
ドッグアジリティにおける犬の動きとしては、トップスピードで障害を跳んだり、くぐったり、走り抜けたりしますので全身の筋力はもとよりバランス力や柔軟性が求められます。
そういった意味では、バランスボールトレーニングはアジリティドッグにとってはとても有効な身体トレーニングではないかと考えます。
今回のセミナーでは、バランスボールトレーニングを行う上でまずもって今現在のパートナーの状態を良く観察することからご説明しました。
【チェックポイント】
- ◆姿勢
- 頭、尾、肩甲骨、トップライン(背骨)の位置やバランスの確認
- ◆歩様
- ゆっくり歩く、早く歩く、駆ける際の歩様の確認
- ◆運動機能
- ドッグアジリティにおける各障害に対する犬の身体の使い方や動き方、スピードの確認
普段からパートナーをよく観察し、身体の使い方や動きを確認した上でバランスボールでトレーニングすることをおすすめします。
ドッグアジリティ競技においては、障害間をトップスピードで旋回したり、旋回しながら障害を跳んだり、くぐったりします。また、コンタクト障害においては、Aフレームと呼ばれるA字型のフレームやドッグウォークと呼ばれる歩道橋を上り下りしますので、前脚主体の運動がとても多く求められます。
肩甲骨を中心に前脚全体のバランス力や筋力アップするトレーニングとしては、「FitPAWSバランスディスク」や「FitPAWSボーン」など、比較的高さのないバランスボールの上に前脚だけを乗せてトレーニングを行います。
肩甲骨を中心とした前脚の動きと股関節を中心とした後脚の動きのバランスを取ることも重要になりますので、「FitPAWSドーナッツ」や「FitPAWSピーナッツ」を使った体幹トレーニングも効果的だと考えられます。
アジリティドッグの走力や後脚の筋力を向上させるためには、「FitPAWSピーナッツ」や「FitPAWSエッグ」を使って”玉ころがし”させるのも効果的です。
あくまで普段からパートナーを観察し、今現在の身体の使い方や動き方など状態に併せてトレーニングを行う事が重要です。
また、バランスボールトレーニングを行う上においては以下の事に注意してください。
【トレーニングポイント】
- ◆ 怪我や病気のリハビリとして行う場合には、必ず獣医師と相談の上でトレーニングしてください。
- ◆ 座ったり、立ったり、廻ったりと云ったバランスボールトレーニングに必要な動きは最初に平らなところで教えておいてください。
- ◆ できればクリッカートレーニングで犬自身が積極的にトレーニングに取り組むように教えてください。
- ◆ 1回のトレーニング時間は5分~10分程度とし、それ以上はやらないようにしてください。
ドッグアジリティを楽しんでいる犬達は、人と何かをすることがとても大好きな犬達です。バランスボールトレーニングも決して苦しいことではなくとても楽しんでトレーニングを行います。
よって、アジリティトレーニング同様に長い時間トレーニングするのではなく、毎日5分~10分程度のトレーニングを継続することで、常にベストな身体の状態を維持し、少しでも永く競技を楽しめることを願っています。
今回のセミナーは、ちょうど台風11号が関西地区を縦断した翌日でしたので早朝まで雨が残っていましたが、セミナーの始まるお昼からはお天気も回復してくれました。
セミナーにお越しいただいた皆様、ご参加いただきありがとうございます。また、今回のセミナーを企画・運営いただいたNPO法人ワンズサポート様、何から何まで大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
大切なパートナーと共に健康でより永く競技を楽しめるためにバランスボールを使ったトレーニングが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
つづく・・・