2015WAO 大会最終日となる17日(日)も朝6時にホテルを出発し、会場へと向かいます。
今大会期間中、我々日本チームが宿泊したホテルでは早朝に出発する我々のために朝食のランチパックを用意していただきました。ハムやチーズを挟んだサンドイッチ、ヨーグルト、果物、お菓子などを詰め合わせたものですが、競技の合間合間に栄養補給できるこのランチパックのお蔭でタフな競技会を乗り切ることができました。ホテル「Princess Hotel Dorhout Mees」のスタッフに感謝いたします。
最終日は、朝から決勝競技が続きます。朝一のメインリングでは個人ペンタスロンの決勝ラウンドとなるスピードステークスが行われました。
大会初日から一次予選、二次予選を勝ち抜いた各体高クラス上位20ペアによる決勝ラウンドは、コンタクト障害としてAフレームのみを使い、ウィーブポール(スラローム)とAフレームを2回づつ通らなければならないスピードステークスが決勝競技となり全5走の総合成績でペンタスロン世界チャンピョンを決定します。
同時刻に屋外の第一リングでは、個人タイトル戦(ペンタスロン、ゲームズ、バイアスロン)の各一次予選で敗退したペアのためのボーナスゲームとなるスピードステークスが行われました。
先に第一リングにてボーナスゲームとなるスピードステークスから競技がスタートしました。コース終盤にややテクニカルなシークエンスがあるものの全体的に障害間も広く走り易いスピードコースです。
日本チームからは400クラスに佐野&ぷ~ペア、525クラスの小西&ナナペアが出場し、2015WAO大会の最終競技となるこの競技を臆することなく果敢に攻めて駆け抜けました。
ボーナスゲームからやや遅れてメインリングでは個人ペンタスロンの決勝競技となるスピードステークスの競技が始まりました。
こちらもコース全長178mで障害間も広く、直線トンネルが3本設置されたスピードコースとなっています。
個人ペンタスロンは予選の4競技(ジャンピング2走、アジリティ2走)とこのスピードステークスの計5走の総合成績で世界チャンピョンが決まります。出走順は、予選競技の成績が下位の順からスタートしていきますので、各クラスとも出走順が早いペアはとにかく目一杯飛ばして走ります。
日本チームからは、400クラスに吉本&ののペア、秋池&クールペア、650クラスの高橋&プッチペアの3ペアが出場しました。
400クラスの吉本&ののペア、秋池&クールペア共に失格することなくペンタスロン最終競技を完走し、吉本&ののペアが総合13位、秋池&クールペアが総合17位と健闘しました。
650クラスの高橋&プッチペアは、若いプッチのスピードを殺すことなく最初から最後まで巧みなハンドリングでコースを駆け抜けた結果、見事に第1位に輝きました。総合でも世界の強豪ペアがひしめく650クラスで第8位とトップテン入りを果たしました。
個人ペンタスロンの決勝が終わったメインリングでは、引き続き個人バイアスロンの決勝競技となるアジリティが開催されました。前日の予選ラウンドとなるジャンピングにおいて、各クラス上位40ペアがバイアスロン世界チャンピョンの座をかけて決勝競技となるアジリティを走ります。
コース全長199mの長いコースで、300クラスと400クラスの標準タイムが51秒。525クラスと650クラスの標準タイムが46秒に設定されています。
日本チームからは、300クラスは白松&クレアペア、渡辺&かるらペア、岡本&紅ペアが出場し、白松&クレアペアが総合15位、渡辺&かるらペアが総合17位、岡本&紅ペアが総合21位と健闘しました。
400クラスは吉本&ののペア、秋池&クールペアが出場し、吉本&ののペアが総合27位、秋池&クールペアが総合29位となりました。
525クラスは荒木&ピスコペア、土岐&ニナペアが出場し、荒木&ピスコペアはこのアジリティ競技で第3位に入賞し、総合でも第4位となり、トップ5入りを果たしました。土岐&ニナペアも総合33位と健闘しました。
650クラスは若林&かんなペア、山本&パーチェペア、高橋&プッチペアが出場し、若林&かんなペアが総合15位、山本&パーチェペアが総合37位となりました。
先のスピードステークスで優勝した高橋&プッチペアは、このバイアスロンアジリティも集中したハンドリングとプッチの伸びのある走りで見事第1位を獲得し、総合でも第7位とトップ10入りを果たしました。
個人バイアスロンの決勝が終わったメインリングでは、2015WAOの最終競技となるチームペンタスロンの決勝となるスピードステークスリレーが上位8チームによって行われ、スペインチームが総合3位から逆転して見事優勝を飾りました。
全ての競技が終了したメインリングでは、世界33の国と地域から総勢387ペアが参加して閉会式が行われ、2015WAOの熱い3日間が幕を閉じました。
2016WAO 大会は、2016年5月13日~15日、アジリティ発祥の地イギリスにて開催されます。
御礼
最後になりましたが、2015WAO に参加いただいた日本代表チームの皆さん、一週間に渡る海外遠征、競技会と本当にお疲れ様でした。皆さんの走りは世界のアジリティファンに感動を与える走りだっと思います。
WAOのGreg Derrete 氏、Monica Percival 氏をはじめとする大会事務局、審査員、ボランティアスタッフの皆様、素晴らしい大会に参加させていただきありがとうございました。現地WAOスタッフの Naomi Den Hartog さんには日本チームの帰国検疫にためにご尽力いただきまして本当にありがとうございました。
2015WAO 日本代表チームをご支援いただいた株式会社源(みなもと)様、サインハウス様、札幌スクールオブビジネス様、イードッグラーニング様、ありがとうございました。
また、WAO選考会となった「2015JOAC大会」に参加・協力いただいた皆様、遠く日本からご声援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
Japan Open Agility Championships 実行委員会を代表して御礼申しげます。
2015WAO Team Japan
チームマネージャー
富永 伸哉