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エピソード

2016年9月19日、大阪市福島区のワンユニティさんにて「ワンちゃんとの遊び方教室 -第2回-」を開催しました。

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7月に開催した「ワンちゃんとの遊び方教室 -第1回-」において、総勢17ペアの飼い主さんとワンちゃんに参加いただきましたが、あいにくの天候(猛暑の為)となり実技を行う事ができませんでした。

そこで今回は午前中に第1回目に参加された9ペアを対象とした実技と午後からは新たに教室に参加された3ペアを対象に座学と実技を行いました。

ワンちゃんとの遊び方教室においては、以前からご紹介している「犬と遊ぶレッスンテクニック」をベースに、ワンちゃんとの遊び方を通じてそれぞれの飼い主さんとそのワンちゃんのより良い関係性を構築する事を目的としており、座学と実技を通して、参加された皆さんと一緒にワンちゃんとの遊びやその遊びに対する悩み、遊び方の問題、改善方法について皆さんで考える教室です。

前回実施できなかった実技においては、参加された各ペアの遊びを観察することで、遊び方の問題点や改善の糸口を探しました。

遊びの10の観察ポイント:

1.どのような遊びをしていましたか?
(例えば、ボール遊び、引っ張り遊び、追いかけっこ、など)

2.犬はママやパパと遊んでいましたか?それとも、おもちゃと遊んでいましたか?

3.犬は遊びを楽しいと感じていたでしょうか?

4.遊んでいる間、人と犬がどこか対立したり、相容れない出来事はありませんでしたか?

対立があったとしたら、一体それは何だったんでしょうか?
相容れない出来事とは、犬が人に対して?それとも人が犬に対して?
対立というのは決してすごくネガティブな感情を示すとは限りません。
瞬間的に感じた不快感でも対立があったことになります。

5.どうして犬はおもちゃを捕ったきり、こちらに戻って来ないのでしょうか?

6.今後の犬との遊びで何か改善するとしたらどのようにしますか?

7.遊ぶおもちゃをポケットに入れて隠しました。さて犬はどんな反応をしたでしょうか?

「ママ!おもちゃちょうだい!」と期待に満ちた目で見上げましたか?
それとも全く別の事をし始めましたか?

8.今の皆さんの犬との遊びは、犬にとって「ご褒美」の役目を果たしていますか?

9.どうして犬はおもちゃを口からはなしてくれないのでしょうか?

10.犬があなたと遊んでいる時、犬はどんな気持ちだったと思いますか?

※詳細は「第31話 犬と遊ぼう!(その2)10の観察ポイント」をご参照ください。

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スポーツドッグとの遊び:

参加されたほとんどのペアが普段ドッグアジリティなどをして楽しんでいらっしゃると云う事で実際にはとても上手に飼い主さんと遊ぶ事(社会性を持った遊び)ができていました。ただ、飼い主さんとしてはもっと遊びを楽しんで欲しいという強い想いがあり、今のワンちゃんとの遊びにやや物足りなさを感じていらっしゃる方も少なくないような気がしました。

もっと遊びに集中して欲しい
もっとおもちゃに執着して欲しい
もっと俊敏な動きをして欲しい

私自身もドッグアジリティを楽しみながら日々愛犬達と遊んでいますが、遊びの中から愛犬達との関係性や成長(覚醒)を感じる時が良くあります。

時には愛犬達の成長に応じて関係性を強化したり成長を促す遊びをするのですが、その想いが強い場合、時として遊び方(遊びのルール)が複雑すぎたり、時間が長すぎたり、しつこすぎたりしてしまい、思うような遊びができない時が多々あります。

そんな時は、遊び方を単調にしたり、時間を短くしてみたはいかがでしょうか!?

ワンちゃんとの遊びにおいて、遊び方(遊びのルール)や遊ぶ時間、場所、遊び道具(おもちゃ)を変化させることはとても重要で、変化によってお互いの意欲や集中力、感情の盛り上がりを高めることができるのではないでしょうか!?

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子犬との遊び:

参加したワンちゃんの中には1歳前後の子犬もいましたが、この仔犬たちも実際にはとても上手に遊んでいました。少しだけ気になったのは、遊びにおいて子犬たちが少しプレッシャーを感じるような場面がありました。

子犬に限らず普段家の中や慣れ親しんでいる場所ではよく遊ぶワンちゃんが、初めての場所では思うように遊びに集中できないことはよくあります。

そんな時は、遊びの前にワンちゃんが落ち着くための時間を作ったり、遊びに使うおもちゃを少し長めのものに変えてみたり、同じ遊びを長くせずに色んな遊びを短い時間で楽しんでみてはいかがでしょうか?

初めての場所はとても気になります。すぐに遊び始めるのではなく、臭いを嗅ぎながら遊び場を散策してからでも良いかも知れません。

普段使っているタグに長紐を付けたり、長めのおもちゃ(60cm以上の長いおもちゃ)を使い、飼い主との距離を少し長くすることでワンちゃんにプレッシャーを与えなくすることもできます。

同じ遊びでワンちゃんの集中力を高めるのではなく、色んな遊びを時間を短くして行う事で集中力を高めることも可能です。

 

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社会性のある遊びができないワンちゃんとの遊び:

参加したワンちゃんの中には社会性を持った遊びが出来ないワンちゃんもいました。遊ぶ事が出来ないというより社会性を持った遊びの経験がなく、遊びの楽しさや喜びを知らないようにも感じました。

ワンちゃんは一人でも遊ぶ事ができるし、犬同士でも遊ぶことができます。もしかしたらこういったワンちゃんは、普段の生活の中で溜まったストレスやフラストレーションは一人遊びや他のワンちゃんとの遊びの中で解消されているのかも知れません。

飼い主さんと一緒に遊ぶ社会性を持った遊びは、そういった遊びが一人遊びや犬同士の遊びと同等もしくはそれ以上に楽しいものであるという事を経験させる必要があります。

こういったワンちゃんの場合、まずは普段の生活をよくよく観察してみてください。

溜まったストレスやフラストレーションをどういう遊びで解消しているのか!?
家の中や散歩中などに飼い主さんを遊びに誘うようなしぐさをしていないかどうか!?

ワンちゃんの普段の生活を観察することでワンちゃんとの遊びのヒントが見つかるかも知れません!!

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繰り返しになりますが、犬と遊ぶと云うは簡単なようで実は奥が深く、遊び方次第でワンちゃんの意欲や飼い主さんとの関係性にも大きな影響を与えていると思います。

今現在愛犬との遊びが楽しめていないという方も、ワンちゃんと遊びや普段のワンちゃんの生活を観察することで新しい発見が得られるかも知れません。この遊び方教室ではそんなワンちゃんとの遊びをもっともっと楽しむためのヒントや糸口を参加された皆さんと共有できればと考えております。

第3回目が開催されるかどうかはまだ判りませんが、遊びについてご相談されたい方は是非ともイードッグラーニングまでお気軽にご相談ください。皆様からのご相談を心よりお待ちしております。 
 

つづく・・・

ちょうど熊本地震から5ヶ月目となる2016年9月14日、未だ地震の爪痕が多く残る熊本県西原村の「阿蘇マロンの樹」で、AINS 阿蘇犬猫支援隊主催による「仮設住宅でのペットとの暮らし方手引書 読み合わせ会」に参加させていただきました。

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参加者は、AINS の水田代表と AINS の活動に賛同し、今回の手引書作成に尽力された方をはじめ、日頃から AINS にてボランティア活動をされているトリマーメンバーの方々、熊本県内で犬猫の保護活動をされている方や益城町で被災ペットのサポートをされている団体の代表の方、ご自身も被災され近々みなし仮設への入居を控えている方など総勢20名程です。

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読み合わせ会では、熊本地震で被災されたペットの飼い主様向けに仮設住宅への入居、入居後の仮設住宅でのペットとの暮らし方について書かれた手引書について、実演や参加者とのディスカッションを交えながら詳しく説明していただきました。

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今回作成された手引書においては、震災前 → 震災 → 一時避難 → 仮設住宅へと大きく変わる環境の変化に対して、被災された飼い主様はもとよりペットたちもできるだけストレスをかけずにスムーズに新しい環境に適応できるように配慮されています。

今回の読み合わせ会においては、AINS はもとより参加された方が、被災された方々に手引書を配布しながら気軽に相談に乗っていただけるような支援の輪を作っていきたいと云う事でした。

また、AINS においては今後も手引書のバージョンアップを行いながら、実際の仮設住宅内でのご相談会や楽しい暮らし方のイベント等の開催を計画されているそうです。 
 

最後になりましたが、「仮設住宅でのペットとの暮らし方手引書」や「読み合わせ会」については「AINS 阿蘇犬猫支援隊」までお問合せください。

2016年7月18日、大阪市福島区のワンユニティさんにて「ワンちゃんとの遊び方教室 -第1回-」を開催しました。

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今年2月にオープンしたワンユニティさんでは、犬の幼稚園をはじめ全面人工芝のアジリティフィールドと会員制ドッグランを運営されており、毎日多くのワンちゃんたちが施設を利用しています。

ワンユニティさんを訪れるワンちゃんの中には、家では楽しく遊べるのに外では飼い主さんと上手に遊べないワンちゃんや、折角全面人工芝のドッグランに来ても遊び方が判らない飼い主さんも少なくないそうで、もっと上手にワンちゃんと遊びたいと云ったお話しを良く耳にするそうです。

ご存知のようにイードッグラーニングは、ドッグスポーツやドッグトレーニングを通じてワンちゃんとの絆を深めて欲しいと云う想いで、世界中から厳選したおもちゃをネット販売しています。

イードッグラーニングにおいても、”ワンちゃんと楽しく遊ぶためのおもちゃを探してほしい!”と云ったご相談や、”ドッグアジリティやドッグトレーニングでワンちゃんの意欲を引き出したり、高めたりするためのおもちゃは無いか!?”と云ったご相談が数多く寄せられます。

イードッグラーニングでは当初より取り扱っているおもちゃの遊び方(使い方)をご紹介させていただいたり、「犬と遊ぼう!」と云うテーマで記事を投稿しておりましたが、今回ワンユニティさんと共催で実際に参加者を募ってワンちゃんとの遊び方をテーマにした教室を開催させていただくことになりました。
7月の三連休最後の18日に開催した第一回目の教室には、午前と午後で総勢17名の飼い主さんとワンちゃんに参加していただきました。

当初は、”おそらく梅雨明け前だろう!?”と予想し、屋内での座学と屋外での実技を行う予定にしていたのですが、我々の予想もむなしく三連休の初日に関西地区が梅雨明けし、18日当日は気温30度以上で風もない蒸し暑いお天気となってしまい、泣く泣く屋外での実技は断念しました(^^;)

ワンちゃんとの遊び方教室においては、以前からご紹介している「犬と遊ぶレッスンテクニック」をベースに、ワンちゃんとの遊び方を通じてそれぞれの飼い主さんとそのワンちゃんのより良い関係性を構築する事を目的としています。

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座学オンリーとなってしまった第一回目の今回は、参加された皆さんと一緒に今現在のワンちゃんとの遊びやその遊びに対する悩み、遊び方の問題、遊びの必要性について考えることにしました。

最初に今回参加いただいた皆さんに「今現在どんな遊びをしていますか?」とお聞きしました。

☆ ボールやおもちゃを投げて持ってくる遊び

☆ おもちゃを使って引っ張りっこする遊び

と答えられた方が多く、大半の方が ”家の中でこういった遊びを楽しんでいる!”と云う事でした。

次にワンちゃんとの遊びについて何か悩みがないかお聞きしたところ、以下のようなお悩みをお聞きすることができました。

☆ 家の中では遊ぶけど外ではまわりに気を取られて飼い主と遊ぼうとしない

☆ 他の犬や同居犬など犬同士では遊ぶけど飼い主とは遊ぼうとしない

☆ ボールを投げてあげると喜んで追いかけていくが、ボールを咥えたまま呼んでも戻って来ない

☆ どんなふうに遊んでやれば良いのかが良く判らない。

また、ドッグアジリティなどのドッグスポーツを楽しまれている方や作業犬としてトレーニングされている方も参加されており、遊びを通して以下のような要望をお聞きすることができました。

☆ アジリティをやっているがあまり意欲的ではないので練習に遊びを取り入れる事でもっと意欲的に取り組むようにしたい

☆ 作業においてあまり集中力が続かないので遊びを通して作業に対する集中力を持続させたい

第29話 犬と遊ぼう!(その1)遊びと関係性」の中でも申し上げましたが、犬と遊ぶと云うは簡単なようで実は奥が深く、遊び方次第でワンちゃんの意欲や飼い主さんとの関係性にも大きな影響を与えていると思います。

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次に飼い主さん自身がワンちゃんとの遊びを楽しいと思ってらっしゃるかどうかをお聞きしました。

飼い主さん自身がワンちゃんとの遊びが楽しくて積極的に遊びに誘われる方はすくなく、どちらかと云うと「家の中でワンちゃんがおもちゃやボールを持って来た時に遊んであげる」など、ワンちゃんが催促した際に遊んであげる方が多かったようです。

私自身もそうですが、遊びが楽しくて積極的にワンちゃんを遊びに誘うと云うよりは、忙しくて構ってやれない時やトレーニングにおける報酬として遊んであげる場合が多いのではないかと思います。

そんな飼い主さんとの遊びをとても好きでエンドレスで遊ぶワンちゃんもいれば、ワンちゃんから誘っておきながら1~2回遊ぶとすぐに飽きてしまうワンちゃんもいます。

ワンちゃんにとっての”遊び”とはどういう意味を持っているのでしょうか!?

ご存知のようにワンちゃんはひとり遊びもすれば犬同士とも遊びます。また人や他の動物など異種とも遊ぶ事が知られています。

ワンちゃんは本能的に遊ぶ事を必要とし、遊びを通じて犬同士や人と間でルールやマナーを学んでいると考えられています。

また、ワンちゃんにはちゃんと遊ぶ理由があり、「犬と遊ぶレッスンテクニック」の本には以下のようにその理由が紹介されています。

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☆ 過剰なエネルギーを放出するため

☆ 将来必要な技を磨くため(狩猟など)

☆ 覚醒のため(テンションが高まること)

それぞれのワンちゃんで個体差はあるかも知れませんが、多くのワンちゃんが遊びを必要とし、それには理由があると云う事です。

つまり、ワンちゃんにとって楽しい遊びとは以下のような遊びになるのでないかと考えられます。

☆ ストレスやフラストレーションを発散できる遊び

☆ 本能を刺激する遊び

☆ 感情が盛り上がる遊び

また、私たち飼い主にとって遊びの必要性を考えてみると以下のような事が考えられます。

☆ ワンちゃんとのコミュニケーションツールとしての遊び

☆ ワンちゃんの健康状態を確認するための遊び

☆ ワンちゃんとの絆を深めるための遊び

本能的に遊びを必要とするワンちゃんに対して、遊びを通じてルールやマナーを教え、動きや立ち振る舞いをみて健康状態を確認し、共に楽しむことで互いに絆を深めることが必要なのかも知れません。

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第一回目は残念ながら座学のみとなってしまいましたが、次回以降は実際に色んなワンちゃんとの遊びを観察し、その上で必要あれば遊び方を改善していくことで、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても遊びを楽しみながらより良い関係性を築いていただければと考えております。

お知らせになりますが、ワンユニティさんでの「ワンちゃんとの遊び方教室 第2回」は、2016年9月19日(月)に開催させていただく事になりました。時期的には大分涼しくなると予想されますので、今回こそは座学だけでなく実技を中心に実施する予定にしております。

ご興味のある方は是非ともご参加ください。

つづく

去る2016年3月24日~27日、山梨県山中湖にある「ドッグリゾートWoof」にて「Shauna Wenzel Obedience Seminaer in Japan 2016」が開催されました。

このセミナーは FCI オビディエンスの現役の世界トップハンドラーであるドイツの Shauna Wenzel さんによる”オビディエンス競技を楽しむためのトレーニングセミナー”で今回日本で初めて開催されました。

 

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セミナー当日は世界トップハンドラーによる直接指導を求め日本全国から競技愛好者が世界遺産である富士の麓に集まりました。既にFCIオビディエンスを競技として楽しんでいる方々やこれからこの競技を楽しみたいと云う愛犬家の皆さん総勢157名(4日間の延べ参加者数)が参加しました。

 

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今回、このセミナーを企画し、事務局の中心メンバーとしてセミナーの準備、運営をされた山下光江んに今回のセミナーについてお話しを伺いました。

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山下光江さんはご自身も FCIオビディエンスの競技者で2014年、2015年のFCIオビディエンス世界大会に日本代表として参加された国内屈指のトップハンドラーです。

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-今回このセミナーを企画されたきっかけを教えてください

山下光江さん>

2014年、2015年の2度の世界大会に参加させていただいた中で、海外の選手のオビディエンス作業を見て私自身がもっと FCI オビディエンス競技を楽しむためのトレーニング方法について知りたいと思いました。

普段は国内で個人練習したり、同じ競技愛好者と一緒に合同練習をしているのですが、海外(特にヨーロッパ)の選手に比べ競技規定の理解やそれに伴う練習方法やトレーニングポイントが判らず、もっとこの競技を楽しむ上でのトレーニング方法を学びたいと思っていました。

そんな私の想いを世界大会で知り合った Shauna さんに相談したところ彼女が今回のセミナーを心良く引き受けてくれることになったんです。

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-今回のセミナーのテーマを教えてください

山下光江さん>

私と同じように今現在オビディエンス競技を楽しんでいる愛好者やオビディエンス競技に興味はあるけど具体的にどういったトレーニングをやれば良いか悩んでいる方、パートナーである愛犬ともっと色んなドッグスポーツにチャレンジしたいと思っている多くの方に世界トップハンドラーが実践しているオビディエンストレーングを紹介し、FCI オビディエンス競技についてより深く理解していただけるようなセミナーにしたいと思いました。

Shauna さん始めセミナー事務局メンバーとも話し合った結果、4日間とやや長丁場となってしまいましたが、この機会により多くの方にオビディエンス競技の理解を深め、この競技を楽しむためのトレーニング方法について時間の許す限り学んでいただきたいと思いました。

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-今回のセミナーを終えて山下さんご自身はどういった感想をお持ちですか?

山下光江さん>

講師のショーナさんはヨーロッパ各地でセミナーを開催されており、言語が違う国の競技者たちにご自身のお考えをお伝えるすることがとても上手な方だとお聞きしていたのですが、英語が不得意な私達にもとても丁寧に教えてくださいました。

実践セミナーでは、パートナードッグと一緒に参加された各ペアに対し、具体的なトレーニング方法を多数、的確にアドバイスしていただけたようです。

それから今回のセミナーに参加いただいた方々の質問をお聞きする中で「FCI オビディエンスがどういうものなのか!?」、「普段どのようなトレーニングをすれば良いのか!?」など、私と同じように迷いながらやってる方がとても多いのだと再認識しました。

また、競技テクニックだけでなく、この先トレーニングを進めていく上でツール(クリッカーなど)を増やしていくこととなど、多くの課題があることも判り、これからのトレーングの方向性がより具体的になりました。

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-今後のオビディエンスセミナーの企画、計画等はございますか?

山下光江さん>

今回のセミナーは色んな意味でチャレンジでした。実際にセミナーを開催するまでは不安も多く、準備も含めセミナー当日も色んな部分で多くの課題もあったように感じています。しかし、総勢157名の方にご参加いただいたことにひとまずは安心しております。

セミナーに参加いただいた皆様に心より感謝しております。

また、私のお願いを心良く引き受けてくださった Shauna さん、企画から準備、運営まで一緒になった昼夜を問わずサポートしてくれた事務局メンバーの方々にも心よりお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

次回の計画ですが、時期などについては今のところ未定ですが、次回ももっと沢山の方に楽しんでいただけるようなセミナーを開催したいと思っています。

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-山下ご自身の犬との出会い、飼育した犬達とのアクティビティを教えてください

山下光江さん>

15年前にボーダーコリーを飼いたくて子犬(ジャック)を迎えました。ジャックとはフリスビーやドッグアジリティを楽しみました。2007年にボーダーコリーのジェリーが家族に加わりました。ジェリーともアジリティやフライボール、ドッグダンス(フリースタイル)やオビディエンスと多くのドッグスポーツにチャレンジしています。

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-オビディエンス競技(トレーニング)を始めたきっかけは何ですか?

山下光江さん>

ジェリーは何に対してもとても前向きで積極的にチャレンジしてくれるボーダーコリーです。小さい頃から色んなドッグスポーツを彼と楽しんでいますが、より長く楽しめるドッグスポーツとしてオビディエンストレーニングを始めました。また、彼の作業に対する集中力や身体能力を存分に発揮する上でもオビディエンスがより彼の才能を活かせるのではないかと思って始めています。

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-オビディエンス競技(トレーニング)の醍醐味や楽しみは何ですか?

山下光江さん>

FCI オビディエンスはスピードも重視される競技なので、犬にとって思い切り走る楽しみがあります。そして静止の時の姿勢変化のトレーニングなどは家で毎日することができ、犬との生活の遊びの一つとして楽しんでいます。

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-オビディエンス競技(トレーニング)を通じて得たものは何ですか?

山下光江さん>

犬との関係性を常に良い状態にしておけること、またその確認ができることです。お互いの関係性が良くない状態でトレーニングすると、集中力はもとより作業がすぐに乱れてしまいます。お互いの気持ちが一つになっていることがこの競技ではとても大切なことだと感じています。

 

-山下さんの今後の夢は何ですか?

山下光江さん>

色んな国の選手とオビディエンスの競技を通じて、犬の事やトレーニングについて話をしてみたいです。犬やトレーニングに対する考え方はその国の歴史や今の情勢などをとても良く物語っているように思います。オビディエンス競技を通してより多くの海外の選手と交流する事が今後の夢です。

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今回、ご縁があってこのセミナーをサポートさせていただき、初日の座学と1日目の実技セミナーに参加させていただきました。まだ雪が残る富士の麓に日本全国から集まった FCI オビディエンス競技の愛好者の方々を前に ドイツからお越しの Shauna さんはとても丁寧で的確に指導されていました。

Shaunaさんの指導内容や参加された方々のトレーニングの様子を見ていると、パートナーである愛犬との関係性や基礎となるトレーニングは、ドッグアジリティ始め多くのドッグスポーツに共通するものであることを実感しました。

FCI オビディエンス競技はとても奥深いドッグスポーツですが、パートナーである愛犬と一緒にこのスポーツを楽しむ過程は、縁あって家族の一員として迎えた愛犬と共に幸せに日々を暮らすための多くの知恵やアイデアが盛り込まれたドッグスポーツではないかと思っています。

ご愛読いただいている皆様も、機会があればこのオビディエンス競技を楽しんでみたはいかがですか!?Love Bubble に包まれた生活が待っているかも知れません!

 

気が付けば3月も一週間過ぎてしまいました。ここ数日は日中の気温が20℃近くまで上がり春の陽気を思わせます。

私自身、2002年からドッグアジリティを楽しんでいますが、これまでに海外のインストラクターから直接指導を受けたことがなかったのですが、先月米国の Anne Kajava さん(アンさん)が来日され、グランドオープン前の「犬の幼稚園ワンユニティ」のフィールドにてプライベートレッスンを受ける機会に恵まれました。

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日曜日の早朝から会場となる大阪に移動し、日曜日の午後と翌月曜日の午前中に直接指導していただきました。

初日は、アンさんが用意したスタンダードアジリティコースを走り、現状の問題点やハンドリングについて沢山のアドバイスをいただきました。パートナーであるマオに対していち早く次の障害を指示するための手や足、肩や目線などの体の使い方や犬とハンドラーのポジショニングについて細部にわたって指導していただきました。

初日はとにかく冷たい風が吹く中でのレッスンでしたが、アンさんの指導はとても丁寧でなおかつ情熱的な指導で寒さも忘れてしまうくらいの熱いレッスンとなりました。

翌日はダブルボックスを使ったトレーニングシークエンス練習です。アンさんからはイギリスの Greg Derrett 氏の提唱するハンドリング理論について実際に走りながら理論的にかつ具体的に指導していただきました。

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Greg Derrett 氏の提唱するハンドリング理論はとてもシンプルなものだそうですが、実際にやってみると体の使い方や動き方、ポジショニングが細かく決められており、なかなか思うように走れませんでした。

特に減速と云う考え方はこれまで自分自身の中ではあまり意識してこなかった動きで、実際に加速と減速で犬に多くの事を伝えられることが解りました。

また、フロントクロスでのポジショニングやリアクロスでのプレッシャーポイントとハンドラーの走行ラインもとてもシンプルな考え方に基づいていて、改めてフロントクロスとリアクロスの重要性を再認識しました。

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Greg Derret 氏のハンドリング理論に限らず欧米のインストラクターの指導は、コーストレーニングだけでなく、グランドワークから基礎トレーニングにわたって細部にわたり一貫性を持ってトレーニングされていると感じています。また、パートナーとの関係性をとても大切にしており、パートナーにとってシンプルで判り易いトレーニングを心がけているようです。

今回は、限られた時間でのレッスンでしたが、アンさんは長旅の疲れも見せず、私達にとても丁寧に細部に渡って指導していただきました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

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また、今回のセミナーを企画いただき、なおかつグランドオープン前のまっさらなフィールドをご提供いただいた走らせて「犬の幼稚園ワンユニティ」さんにもお礼申し上げます。
つづく・・・

11月最初のイベントとして、11月1日(日)に開催された「第9回わんわんフェスタ in ホテル里杏」に参加させていただきました。

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このイベントは、千葉県勝浦市にあるホテル里杏様主催のイベントでワンちゃんと飼い主さんが一緒に楽しめるイベントで毎回100頭以上のワンちゃんとその飼い主さんが参加されるイベントです。

今回、初めてイードッグラーニングとして参加させていただき、普段ネット販売しているおもちゃの展示販売とバランスボールの無料体験教室、それに「おもちゃを使った遊び方教室とゲーム大会」を通して、来場されたお客様と一緒にこのイベントを楽しませていただきました。

ホテル里杏様においては、総合型のドッグリゾート施設として宿泊施設だけでなくプールや室内外のドッグランがあり、会員様はじめ施設を訪れる方の多くがワンちゃんとのアクティビティを楽しまれています。

イードッグラーニングのブースにも沢山の方にご来場いただきました。なかでもバランスボールに関する関心は高く、体験を含めて愛犬のヘルスケアに付いてのご相談も数多くいただきました。

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午後からは室内ドッグランで「おもちゃを使った遊び方教室とゲーム大会」を行いました。

この企画は、おもちゃを使って犬と遊びながら飼い主との関係性を構築するためのポイントをご紹介させていただくと云うもので、色んなおもちゃを使った遊び方や遊ぶ際の注意点などを実演を交えながらご紹介させていただきました。

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犬と遊ぶと云うのは簡単なようで実は奥が深く、遊び方次第で飼い主との関係性にも大きな影響を与えます。また、大半の飼い主様は大好きなワンちゃんと楽しく遊ぶことができていると思いますが、なかにはなかなか思うような遊びが出来ずに悩んでいらっしゃる方も少なくないかと思います。

イードッグラーニングのオンラインショップにおいても、色んなおもちゃを使って犬と遊ぶ際の遊び方を紹介していますが、犬と遊ぶためのレッスン本が最近出版されており、おすすめの一冊としてここにご紹介いたします。

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「犬と遊ぶ」レッスンテクニック
イェシカ・オーベリー著 誠文堂新光社

作者のイェシカ・オーベリーさんはスウェーデン出身のトレーナーで、現在はスカンディナビア・ワーキングドッグ研究所の共同経営者だそうです。今年8月には来日されて講演されています。

この本が発売されてすぐに買って読みましたがとても興味深い内容でした。

犬とどうやって遊ぶかを非常に細かくかつ丁寧に書かれています。また、これまであまり気にしなかった遊びの際に犬のしぐさについても説明されていますので、遊びを通して犬の気持ちを理解する上でもとても役に立つ本だと思います。

犬との遊びで悩まれている方は一度この本をお読みになることをおすすめします。

イードッグラーニングにおいては、ドッグスポーツやドッグトレーニングを通じて愛犬との絆を深め、人と犬が共に心豊かに暮らせる社会を創造することを理念としていますが、その第一歩が犬と楽しく、まじめに遊ぶ事だと思っています。

今回、ホテル里杏様のわんわんフェスタに参加させていただき、改めて犬と遊ぶ事の大切さを再確認することができました。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。また、イベントの主催者であるホテル里杏のスタッフの皆様には企画打ち合わせから準備、片付けまで大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。

また、2016年春の「第10回わんわんフェスタ」にも是非とも参加させていただきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

つづく・・・

気付けば今年も残すところあと一ヶ月足らずとなってしまいました。
本当に月日の経つのは早いですね・・・(^^;)

10月以降、連続して色々なイベントに参加させていただきましたが、イベント毎に新たな発見や気付き、出会いがございましたので、ここにご紹介していきたいと思っております。

10月の最大のイベントと云えば、4年ぶりとなる「2015 USDAA Cynosport World Games」にパートナードッグであるマオと参加してきました。

この大会はアメリカのドッグアジリティ―団体である USDAA が主催するドッグアジリティの国際大会で私個人としてはとても思い出深い大会です。

最初に参加したのは2005年のスコッツデール大会で当時のパートナードッグはジョナサンでした。ジョナサンとはその後、2006年、2007年、2009年と4回参加する事ができました。

2011年のルイビル大会にはジーニーをパートナードッグとして参加して、今回はマオと4年ぶりの大会参加となりました。

今年の大会はテネシー州のマーフリーズボロと云う町の「Tennessee Miller Coliseum」と云う馬術センターで開催されました。マーフリーズボロはナッシュビルから60㎞程離れた町で人口は10万人程度だそうです。

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南北戦争時の「ストーンリバーの戦い(1862年12月31日~1863年1月2日)」の戦地で、この戦いで多くの死傷者を出したそうです。

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大会自体は10月21日~25日までの5日間開催され全米を中心に日本やプエルトリコ、メキシコ、中国などが参加しています。

私とマオはご一緒する他の日本代表ペアと一緒に19日月曜日に成田からアトランタへ飛行機で移動し、アトランタからマーフリーズボロまで350㎞を車で移動しました。

ご存知の方も多いかと思いますが、日本から海外に犬を連れて旅行する際には、動物検疫の手続きが必要になります。特に日本に帰国する際に事前の手続きをしていないと犬だけが入国できなかったり、最長で180日間係留される事になります。

今回も事前に動物検疫の手続きを済ませ、アメリカに渡った翌20日には現地の動物病院で帰国のための健康診断を受けました。その後、アメリカの農水省にあたるUSDAに書類を提出して帰国のための手続きが完了します。

毎回海外遠征する度にこの手続きに神経を使いますが、大事な愛犬と一緒に無事に帰国するために必要な手続きですので仕方ありません。・・・本音を云うと、短期旅行の場合はもう少し簡略化した手続きでも良いと思うのですが、皆さんはどう思われますか!?・・・

さて肝心の大会ですが、現地時間21日(水)から競技が始まりました。私とマオは22インチクラス(体高が22インチ以下)でマスターチームチャンピョンシップ、スティープルチェイスチャンピョンシップ、グランプリドッグアジリティワールドチャンピョンシップの3つのチャンピョンシップタイトルの競技に参加しました。

水曜日から各チャンピョンシップの予選が始まり、予選結果に応じてセミファイナル、ファイナルへと駒を進めていきます。

私とマオペアは初めての海外遠征で普段通りの走りができるかどうか不安でしたが、マオ自体は普段通り高い集中力で走ってくれました。そんなマオを上手に導いてやれれば良かったのですが、肝心のハンドラーが集中力を欠く走りで結果につなげることは出来ませんでした・・・(涙)

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一緒に参加した日本代表チームは個々にそのペアの持ち味を発揮して素晴らし走りで会場を魅了しました。日本チームならではの細かな配慮はパートナーだけでなく参加したすべての国のドッグアジリティ愛好者に感じ取っていただけたような気がします!

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海外遠征のお楽しみと云えば、犬グッズのお買い物です(^^) 普段海外製品を取り扱っているとは云え、まだ日本に未発表の優れものグッズはないか会場のグッズ売り場を物色してきました。

トレーニングアイテムとしての犬のおもちゃも色々と新しい商品が販売されていましたが、その中でも一目ぼれしたのが「フリース&ファーボールリングタグ」です。

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この商品は人気の高い「フリース&ファーボールタグ」をリングタイプにしたもので、テニスボールの大きさがスモールサイズで直径5cm程、ラージサイズで直径7cm程の2サイズあります。リング全体の直径も20cm程ですので、扱い易く、手元でのタグプレイも楽になりそうです。

それ以外にもアジリティ道具やアメリカならではの手作りのリードや首輪など心惹かれるものが沢山ありました。

グッズ販売以外にはマッサージやカイロと云ったボディケアのブースも沢山出店していました。以前、この大会に参加した時もこの手のブースはあったのですが、今年はグッズ販売と変わらない程、沢山のブースが出店していました。

Facebookで知り合った「IT’S POSSIBLE」の Robert J Porter さんも出店していたので、初めて直接お会いして話をさせていただきまいた。彼らはバランスボールやトレッドミルを使ったリハビリテーション&フィットネスをサービスしています。

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アメリカでも近年スポーツドッグに対するヘルスケア、ボディケアに対する関心が高くなっているそうで病後のリハビリテーションだけでなく怪我を予防するためやパフォーマンスを向上させるためのフィットネストレーニングが注目されているそうです。 

5日間の大会も無事に終了し、帰路は同じように車でアトランタまで移動し、アトランタから空路で日本に帰国しました。

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4年ぶりの大会参加でしたが、4年前とはまた違った形で大会を楽しむ事ができました。ご一緒させていただいた日本代表チームの皆様、チーム監督、チームマネージャーの皆様、大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

来年2016年の本大会はアリゾナ州で開催されるそうです。 

つづく・・・

2015年5月15日(金)~17日(日)まで、オランダのエルメロ(Ermelo)にある「National Hippic Center(KNHS)」にて、「2015 World Agility Open Championships」が開催され、2015WAO日本代表チームのチームマネージャーとして大会に参加してきました。

2015WAO Team Japan

(*)World Agility Open Championships 大会についてはこちらをご覧ください。

今年は日本を含む世界33の国と地域から387ペア(日本代表12ペア)が参加し、15日(金)~17日(日)まで三日間に渡って大会が行われました。

(*)2015WAO大会報告1 2015WAO大会報告2 2015WAO大会報告3
 

私自身は WAO の日本代表選考会となるJapan Open Agility Championships 大会の実行委員会を WAO の第一回大会が開催された2011年からお手伝いしているのですが、WAO 大会に参加するのは今回が初めてでした。

また、チームマネージャーとしての参加でしたので、選手とは別にマネージャーミーティングに参加したり、当日のコース図の配布や競技スケジュールの確認、日本代表ペアの競技サポート等と忙しい三日間になりました。

本大会は屋内リングが2つ、屋外リングが1つの3リングで行われますが、どのリングも選手のウォームアップエリア、入退場エリア、観戦エリアが用意されており、チームマネージャーとして競技毎に日本選手と一緒にウォームアップエリアや入退場エリアで日本選手をはじめ参加した世界のアジリティペアの競技の一部始終を観戦することができました。

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世界中のトップチームが集まったWAO大会においては、コース攻略法や多彩なハンドリングテクニックには目を見張るものがありました。

WAOにおいては、個人ペンタスロンをはじめバイアスロンやゲームズ等、予選ラウンドを通して複数の競技の総合成績で世界チャンピョンを競いますので、予選ラウンドから無理はできないし、かといって手堅く走るだけでは強豪ペアがひしめく中では上位進出は難しくなります。

まして、大会三日間で個人戦だけでも9走、チーム戦5走のタフな競技会ですので、互いに心身のケアを行いながら集中した走りをするのはコース中心のアジリティトレーニングだけではなかなか難しいものがあると感じます。

今回チームマネージャーとしてリングサイドで各ペアのウォームアップから入退場の所作、走り終えた後のフォローアップをしっかり見ることができました。

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トレーニングエリアを除けは、ウォームアップエリアにはハードルが一台だけ設置されていて、練習時間も1分程度と短い時間が与えられています。ほとんどのペアがボールタグフリースタグファータグバータグなどを使ってタグプレイをしながら障害(作業)に対する集中力を高めていました。

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出走前の入場エリア(スタンバイエリア)においては、ウォームアップエリアとは逆に互いに落ち着きを保つように心掛けているペアが多く、普段の何気ない所作の中でリラックスすることに集中していました。中には脚側停座や伏臥(臥せ)等のオビディエンス作業をしたり、トリックプレイをしながら互いに落ち着きと集中力を維持する選手もいました。

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走り終えた後は、多くの選手がウォームアップエリアで使っていたタグ(おもちゃ)で真剣に遊んでいました。結果がどうであれ互いにベストを尽くして走り終えたことに対して報酬として大好きなおもちゃで真剣に遊んであげることで互いの次の競技へのモチベーションに繋げているようでした。

また、おもちゃで遊んだ後にパートナーである犬の体をストレッチをするペアもいました。本格的なマッサージと云うよりは、前脚や後脚を中心に肩甲骨や股関節のストレッチをしながらクールダウンさせているようでした。

 

ドッグアジリティに限らずドッグスポーツを楽しむ上では、個々の競技におけるトレーニングはもちろんのこと、普段のパートナーとの生活において意欲と集中力を高めながら気持ちのオン・オフを作ることがより大きな緊張となる世界大会でペアの実力を発揮する上とても大事な事で有ることを再認識させられました。

 

2016年のWAO大会はアジリティ発祥の地イギリスにて開催されます

 

本大会への参加は、Japan Open Agility Championships(JOAC) 大会にて日本代表ペアが選出されます。JOACは、2011年から開催されているドッグアジリティ競技会で、国内でドッグアジリティを楽しんでいる愛好者の手によって開催されている競技会です。

この競技会においては、プロインストラクターやアマチュアハンドラー、所属する競技団体、血統書の有無、犬種等に関わらず18ヶ月以上の健康な犬であれば誰でも参加できるオープンなドッグアジリティ競技会となっています。

イードッグラーニングは Japan Open Agility Championships を応援しています。
 

つづく・・・

2015WAO 大会最終日となる17日(日)も朝6時にホテルを出発し、会場へと向かいます。

今大会期間中、我々日本チームが宿泊したホテルでは早朝に出発する我々のために朝食のランチパックを用意していただきました。ハムやチーズを挟んだサンドイッチ、ヨーグルト、果物、お菓子などを詰め合わせたものですが、競技の合間合間に栄養補給できるこのランチパックのお蔭でタフな競技会を乗り切ることができました。ホテル「Princess Hotel Dorhout Mees」のスタッフに感謝いたします。

最終日は、朝から決勝競技が続きます。朝一のメインリングでは個人ペンタスロンの決勝ラウンドとなるスピードステークスが行われました。

大会初日から一次予選、二次予選を勝ち抜いた各体高クラス上位20ペアによる決勝ラウンドは、コンタクト障害としてAフレームのみを使い、ウィーブポール(スラローム)とAフレームを2回づつ通らなければならないスピードステークスが決勝競技となり全5走の総合成績でペンタスロン世界チャンピョンを決定します。

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同時刻に屋外の第一リングでは、個人タイトル戦(ペンタスロン、ゲームズ、バイアスロン)の各一次予選で敗退したペアのためのボーナスゲームとなるスピードステークスが行われました。

先に第一リングにてボーナスゲームとなるスピードステークスから競技がスタートしました。コース終盤にややテクニカルなシークエンスがあるものの全体的に障害間も広く走り易いスピードコースです。

2015WAO_Bonus_Course_Work

日本チームからは400クラスに佐野&ぷ~ペア、525クラスの小西&ナナペアが出場し、2015WAO大会の最終競技となるこの競技を臆することなく果敢に攻めて駆け抜けました。
 

ボーナスゲームからやや遅れてメインリングでは個人ペンタスロンの決勝競技となるスピードステークスの競技が始まりました。

こちらもコース全長178mで障害間も広く、直線トンネルが3本設置されたスピードコースとなっています。

個人ペンタスロンは予選の4競技(ジャンピング2走、アジリティ2走)とこのスピードステークスの計5走の総合成績で世界チャンピョンが決まります。出走順は、予選競技の成績が下位の順からスタートしていきますので、各クラスとも出走順が早いペアはとにかく目一杯飛ばして走ります。

日本チームからは、400クラスに吉本&ののペア、秋池&クールペア、650クラスの高橋&プッチペアの3ペアが出場しました。

400クラスの吉本&ののペア、秋池&クールペア共に失格することなくペンタスロン最終競技を完走し、吉本&ののペアが総合13位、秋池&クールペアが総合17位と健闘しました。

650クラスの高橋&プッチペアは、若いプッチのスピードを殺すことなく最初から最後まで巧みなハンドリングでコースを駆け抜けた結果、見事に第1位に輝きました。総合でも世界の強豪ペアがひしめく650クラスで第8位とトップテン入りを果たしました。

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個人ペンタスロンの決勝が終わったメインリングでは、引き続き個人バイアスロンの決勝競技となるアジリティが開催されました。前日の予選ラウンドとなるジャンピングにおいて、各クラス上位40ペアがバイアスロン世界チャンピョンの座をかけて決勝競技となるアジリティを走ります。

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コース全長199mの長いコースで、300クラスと400クラスの標準タイムが51秒。525クラスと650クラスの標準タイムが46秒に設定されています。

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日本チームからは、300クラスは白松&クレアペア、渡辺&かるらペア、岡本&紅ペアが出場し、白松&クレアペアが総合15位、渡辺&かるらペアが総合17位、岡本&紅ペアが総合21位と健闘しました。

400クラスは吉本&ののペア、秋池&クールペアが出場し、吉本&ののペアが総合27位、秋池&クールペアが総合29位となりました。

525クラスは荒木&ピスコペア、土岐&ニナペアが出場し、荒木&ピスコペアはこのアジリティ競技で第3位に入賞し、総合でも第4位となり、トップ5入りを果たしました。土岐&ニナペアも総合33位と健闘しました。

650クラスは若林&かんなペア、山本&パーチェペア、高橋&プッチペアが出場し、若林&かんなペアが総合15位、山本&パーチェペアが総合37位となりました。

先のスピードステークスで優勝した高橋&プッチペアは、このバイアスロンアジリティも集中したハンドリングとプッチの伸びのある走りで見事第1位を獲得し、総合でも第7位とトップ10入りを果たしました。

2015WAO_BiathlonAG

個人バイアスロンの決勝が終わったメインリングでは、2015WAOの最終競技となるチームペンタスロンの決勝となるスピードステークスリレーが上位8チームによって行われ、スペインチームが総合3位から逆転して見事優勝を飾りました。
 

全ての競技が終了したメインリングでは、世界33の国と地域から総勢387ペアが参加して閉会式が行われ、2015WAOの熱い3日間が幕を閉じました。

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2016WAO 大会は、2016年5月13日~15日、アジリティ発祥の地イギリスにて開催されます。

 

御礼

最後になりましたが、2015WAO に参加いただいた日本代表チームの皆さん、一週間に渡る海外遠征、競技会と本当にお疲れ様でした。皆さんの走りは世界のアジリティファンに感動を与える走りだっと思います。

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WAOのGreg Derrete 氏、Monica Percival 氏をはじめとする大会事務局、審査員、ボランティアスタッフの皆様、素晴らしい大会に参加させていただきありがとうございました。現地WAOスタッフの Naomi Den Hartog さんには日本チームの帰国検疫にためにご尽力いただきまして本当にありがとうございました。

2015WAO 日本代表チームをご支援いただいた株式会社源(みなもと)様、サインハウス様、札幌スクールオブビジネス様、イードッグラーニング様、ありがとうございました。

また、WAO選考会となった「2015JOAC大会」に参加・協力いただいた皆様、遠く日本からご声援いただいた皆様、本当にありがとうございました。

Japan Open Agility Championships 実行委員会を代表して御礼申しげます。

 

2015WAO Team Japan
チームマネージャー
富永 伸哉

2015 World Agility Open Championships 報告1

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2015WAO 大会二日目となる16日(土)は、朝の5時30分にホテルを出発し、7時からのコース検分に備えます。この時期のオランダは最低気温が10度前後、日中も15度前後とアジリティを楽しむには絶好のコンディションです。

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朝一配布されるコース図を受け取る各国チームマネージャー

午前中に個人ペンタスロンのジャンピング第二ラウンド、アジリティ第二ラウンド、個人バイアスロンの予選ラウンドとなるジャンピングが行われました。

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個人バイアスロンの予選ラウンドとなるジャンピングは、コース全長が171mで、300クラスと400クラスの標準タイムが43秒、525クラスと650クラスの標準タイムが39秒となっています。

コース前半は丁寧なハンドリングを要求されるシークエンスですが、後半は伸びのあるスピードコースとなっており、参加したどのペアの決勝進出に向けて攻めの走りをしていました。

2015WAO TeamJapan

バイアスロンジャンピングを前に気合いを入れる日本代表ペアの面々

個人バイアスロンに出場した日本代表ペアは、300クラスの白松&クレアペア、渡辺&かるらペア、岡本&紅ペア揃って決勝ラウンドに進みました。

400クラスは、吉本&ののペア、秋池&クールペアが、525クラスは、荒木&ピスコペア、土岐&ニナペアが決勝ラウンドに進出し、650クラスは、若林&かんなペア、山本&パーチェペア、高橋&プッチペアが決勝ラウンドに進みました。
個人ペンタスロンの予選第二ラウンドとなるジャンピングは、コース全長166mで、300クラスと400クラスの標準タイムが42秒、525クラスと650クラスの標準タイムが38秒となっています。

障害間が狭いところと広いところがランダムに設置され、横幅の狭い第二リングの関係からか隣り合う障害が多く、いたるところにトラップがあり注意力を必要とされるコースとなっていました。

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個人ペンタスロン ジャンピング第二ラウンドコース検分

 

個人ペンタスロンの最終予選ラウンドとなるアジリティは、コース全長191m、300クラスと400クラスの標準タイムが53秒、525クラスと650クラスの標準タイムが48秒となっています。

メインリングで行われたこの競技、とにかく障害間が広くスピードに乗った犬をいかに無駄なくコントロールするかが問われる難しいコースとなっています。結果、個人ペンタスロン予選ラウンドで最も失格の多い競技となりました。

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個人ペンタスロン アジリティ第二ラウンドコース検分

個人ペンタスロンに出場した日本代表ペアは、400クラスの吉本&ののペアが総合15位、秋池&クールペアが総合20位で決勝進出。650クラスの高橋&プッチペアが総合12位で決勝ラウンドに進出しました。
午後は、チームペンタスロンの予選ラウンドの最後となるアジリティ第二ラウンド、個人ゲームズの決勝ラウンドとなるギャンブラーが行われます。

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第二リングで行われたチームペンタスロンのアジリティ第二ラウンドは、犬もハンドラーもスピードの緩急が求められるテクニカルなコースで、コース取りもハンドリングも多彩なコース戦略が組める面白いコースとなっています。

ただ、個人戦ではなくチーム戦で、この競技の結果次第で明日の決勝ラウンドに進めるかどうかが決まるので、決勝ラウンド進出を狙うチームにとってはプレッシャーに負けない走りが要求されます。

予選の3走を終わって総合8位に付けている日本チームは、300クラスの岡本&紅ペア、525クラスの荒木&ピスコペア、650クラスの若林&かんなペアに決勝ラウンド進出を託しました。

既に午前中3走し、遠征の疲れもピークに達した中で、大きなプレッシャーと闘いながら各ペアがベストを尽くした走りをしましたが、結果、総合9位で明日の決勝ラウンドには進出できませんでした。
チーム戦終了後は、個人ゲームズの決勝ラウンドとなるギャンブラーが行われます。オープニングタイムが全クラス30秒、ギャンブルゲームは300クラスと400クラスがゲームタイム14秒、525クラスと650クラスがゲームタイム12秒で、4障害で構成されるゲーム1が10ポイント、5障害で構成されるゲーム2が20ポイントとなっています。

また、オープニングにおけるボーナスゲームがコースの四隅に設置された障害を通過することで8ポイントのボーナスポイントを与えられます。
オープニングゲームにおけるコース戦略は色んなパターンが考えられますが、ゲームタイムが30秒なので、ボーナスポイント8ポイントを獲得するコースでなければオープニングゲームにおけるポイントを伸ばすことはできません。

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個人ゲームズ決勝 ギャンブラーのコース検分

ギャンブルゲームもゲーム1、ゲーム2共に難しい遠隔ではないのですが、実際競技が始まってみるとほとんどのペアが制限時間内にフィニッシュできず、4クラス合計160ペアのなかでゲーム1を成功させたのはたったの9ペアでした。ゲーム2は誰も成功しませんでした。

ギャンブラーの出場した日本代表ペアは、オープニングゲームはボーナスポイントを含めて30ポイント以上を獲得したのですが、ギャンブルゲームは制限時間にフニッシュすることが出来ませんでした。
大会二日目は早朝から夜遅くまで競技が行われ、午前中は小雨の降る中で屋外リングで1走、その後屋内リングで2走と計3走の予選ラウンドをこなし、午後からはプレッシャーの中でチーム戦の最終予選とゲームズの決勝ラウンドを走ると云うタフな一日になりました。

遠征の疲れもピークに達し、疲労とプレッシャーの中で走るのは人も犬も肉体的、精神的にタフでなければなりません。そんな中で日本代表の各ペアはベストな走りをしてくれました。

明日は、いよいよ大会最終日。個人ペンタスロン、バイアスロンの決勝ラウンド、ボーナスクラスのスピードステークス、チーム戦の決勝ラウンドが行われます。
2015 World Agility Open Championships 報告1

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