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2015年 5月 26日

2015年5月15日(金)~17日(日)まで、オランダのエルメロ(Ermelo)にある「National Hippic Center(KNHS)」にて、「2015 World Agility Open Championships」が開催され、今年3月1日に開催された「2015 Japan Open Agility Championships 」にて上位の成績を収めた総勢12ペアが2015WAO日本代表として出場しました。
会場となる「National Hippic Center(KNHS)」は、アムステルダムから車で1時間程郊外のエルメロと云う町にあり、広大な敷地の中に屋外・屋内の馬術リング、厩舎、レストラン等があります。

リング内は細かい砂にフェルトチップが混ぜ込まれており、硬すぎることもなく、柔から過ぎることもなく、人も犬も走り易いグランドになっていました。

Main Ring

参加国の国旗が飾られたメインリング

Ring1 Outside
レストランからはメインリングと屋外の第一リングが観戦できる

Ring2
屋外の第一リング

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やや横幅の狭い第二リング

 

日本代表チームは、5月11日(月)、12日(火)にそれぞれ現地に入りました。宿泊先は会場から車で20分程度の場所にあるゴルフ場のホテルで、森の中にあってとても静かな場所にあるホテルです。

Princess hotel Dorhout Mees
13日(水)は、大会会場の屋外リングと屋内リングでそれぞれ1時間づつの練習を行いました。各代表ペア毎に最終調整の練習に汗を流し、明後日からの本番に備えました。

2015WAO_Practics
14日(木)は、本大会の受付(体高測定やヘルスチェック等)を行い、その後、メインリングでの国別の公式練習をこなし、夕方(夜?)19:00から開会式に参加しました。

2015WAO Team Japan

2015WAO Opening Ceremony
大会初日となる15日(金)は、午前中に個人ペンタスロンのジャンピング第一ラウンド、アジリティ第一ラウンド、個人ゲームズのスヌーカーが行われ、午後からはチームペンタスロンのジャンピング第一ラウンド、アジリティ第一ラウンド、ジャンピング第二ラウンドが行われました。

個人ペンタスロンは、ジャンピングを2走、アジリティを2走、スピードステークスを1走の計5走の総合成績で世界チャンピョンを競いますが、ジャンピング第一ラウンド、アジリティ第一ラウンド後の累計成績で下位20%は第二ラウンドに進むことができません。

個人ゲームズはスヌーカーとギャンブラーの総合成績で世界チャンピョンを競いますが、スヌーカーの成績で上位40ペアが決勝となるギャンブラーに出場することができます。

2015WAO-Friday-AM-Courses
15日(金)午前中のコース図

個人ペンタスロンのジャンピング第一ラウンドは、コース全長187mで、300クラスと400クラスの標準タイムが47秒、525クラスと650クラスの標準タイムが42秒となるスピードコースで、ハードル落下や拒絶を誘うコースとなっていました。

個人ペンタスロンのアジリティ第一ラウンドは、コース全長193mで、300クラスと400クラスの標準タイムが53秒、525クラスと650クラスの標準タイムが48秒となっています。コース中盤にある7番障害のロングジャンプから13番障害のドッグウォークまでのシークエンスでミスするペアが多かったようです。

個人ゲームズの予選ラウンドとなるスヌーカーは3レッドで制限時間が300クラスで54秒、400クラスで51秒、525クラスと650クラスで49秒となっています。2点障害以外はすべて組障害となっており、2点障害から7点障害までの障害数が13障害もあるので、クロージングゲームの27ポイントを確実に取るにはオープニングゲームにおけるコース戦略が鍵となるコースです。

レッドハードルの設置場所から体高クラスに関係なくほとんどのペアが7点障害と6点障害を中心にオープニングゲームを組み立てましたが、いずれの場合もクロージングゲームで7点障害まで走りぬくペアが少なく、パーフェクトゲームとなる51点を獲得したペアは出場270ペアの中で3ペアのみでした。

グループBの日本チームは、最初にゲームズのスヌーカーを走り、その後、ペンタスロンのアジリティ、ジャンピングと走りました。

大会最初の競技がプレッシャーのかかるスヌーカーから始まった日本チームですが、オープニングゲームのコース攻略はゲームズに慣れているアメリカやカナダと同じように各ペア共にとても戦略的なコースでした。

続くペンタスロンアジリティでは、コース中盤でコースミスするペアが多く、3ペア共に完走したのは650クラスのみでした。

午前中最後のペンタスロンジャンピングでは、本来の実力を発揮してクリーンランするペアが多く、第二ラウンド進出へ望みをつなげました。
午後からは、チームペンタスロンのジャンピング第一ラウンド、アジリティ第一ラウンド、ジャンピング第二ラウンドとチーム戦の3競技が行われました。

チームペンタスロンは予選ラウンドとしてジャンピングを2走、アジリティを2走して、その累積成績の上位8チームが決勝となるスピードステークスリレーに出場できます。
予選ラウンドのジャンピングとアジリティにおいては、各チーム体高の違う3ペアを1チームとしてエントリーし、決勝となるスピードステークスリレーにおいては、各体高クラスから1ペアづつ計4ペアを1チームとしてエントリーします。

今年のチーム戦は日本チームを含む全21チームが参加して世界チャンピョンを競いました。

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15日(金)午後のコース図

 

日本チームは、アジリティ第一ラウンドに300クラスの渡辺&かるらペア、400クラスの吉本&ののペア、650クラスの山本&パーチェペアで出場しました。チーム戦とは違いプレッシャーの大きいチームの初戦。各ペア共に硬い動きとなってしまい、チーム戦17位でスタートしました。

続くジャンピング第二ラウンドには400クラスの吉本&ののペア、525クラスの小西&ナナペア、650クラスの高橋&プッチペアで出場しました。このジャンピング第二ラウンドでは、出場3ペア共に落ち着いた走りでクリーンランした結果、この競技で見事1位に輝きました。

2015WAO TeamJP-2

初日チーム戦の最後はジャンピング第一ラウンド。日本チームは300クラスの白松&クレアペア、400クラスの佐野&ぷ~ペア、525クラスの土岐&ニナペアが出場しました。走りのリズムが掴みにくいコースを各ペア共に最小限のミスで走り、この競技で10位につけました。

総合成績では、ジャンピング+アジリティの第一ランドの総合で第11位、ジャンピング第二ラウンドを累積した3競技の総合で第8位となり、明日のアジリティ第二ラウンドを迎えることになりました。

こうして無事に大会一日目が無事に終了しました。個人ペンタスロンやゲームズに出場した日本代表ペアの多くが予選第二ラウンドや決勝ラウンドに駒を進め、チームペンタスロンも3競技終了時点で総合8位と好位置で大会初日を終えることができました。
2015 World Agility Open Championships 報告2

2015 World Agility Open Championships 報告3

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